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Boulangerie K plus

eat,eat,etc.

ヨダレを拭くハンカチ片手で読むべし 角田光代「今日もごちそうさまでした」

週末、久しぶりに焼肉に行ってきたんですよ。自分にとって焼肉って、なんとなく「特別な外食」って感じがするんですよね。

子どもの頃、家族に肉を食べられない人がいたため、家の食事で肉が出る回数はたぶんよそよりだいぶ少なかったんじゃないかなと思う。野菜炒めに入っているのは鯖の水煮。カレーは鍋を分けて片方はシーチキン入り、もう一方は豚肉か挽肉が入る。焼肉といえば、キャンプのバーベキューがまず頭に浮かんで、お店で食べるという発想がなかった。

現在みたいに焼肉屋がわらわらある時代じゃなかったこともあって、お店で焼肉食べたのはだいぶ大きくなってからだったような気がする。いつだったかは思い出せないが…。

いや、いきなり話がそれましたけど、今日は本の話です。

角田光代の「今日もごちそうさまでした」を読みました。角田光代といえば「八日目の蝉」とかヒット作も多いけれど、エッセイ好きの私にとっては「古本道場」の人。その角田光代の食エッセイとはどんなものかと手にとったのですが。

のっけから羊肉の話。しかも、とてつもなくうまそう。

羊肉といえばまずジンギスカンジンギスカンといえば「クセを消すためタレにどっぷり浸かった肉を焼く」イメージですけど、私の場合札幌で食べたときの美味しさの衝撃はいまでも忘れられない。タレ漬けされたのとは全然違うすこし分厚めの羊肉を、ジンギスカン鍋でじゅわっと焼いて、つけダレで食べる。牛肉でも豚肉でもない、独特のうまみと歯ごたえ。うまーーーーーい!って感じでしたね。そういえばそのつけダレの残ったやつにお茶をそそいでスープにして食べるのもかなり衝撃だった。

おっとまた話がそれた。筆者、羊肉のうまさにあるとき突然目覚め、それからは自分で羊肉を買って料理するようになったとか。もう、ほんとに描写がいちいちうまそうすぎて、読んでるだけで猛烈におなかがすきます。私みたいな食いしん坊におすすめ。肉大好きの著者のお気に入りの食べ物に始まり、四季のおいしいもの、さらにとっておきまで。

これを読んでいるうちに「アスパラガス」の項目でいてもたってもいられなくなり、速攻で新物のアスパラを北海道から届けてもらえるよう注文してしまいましたよ。まだ届いてないけど、思い出して打ってるだけで口の中がアスパラの香りと甘い風味でいっぱいになってきた。早く届け!

今日もごちそうさまでした

今日もごちそうさまでした